僕は貴方の事を愛しています
ココロの底から
ドロドロにしてしまいたい位に
僕の愛は歪んでいますか?
壊したい程愛してる
静まり返った応接室。風紀委員長雲雀恭弥は今日も仕事に追われていた。
片付けても増え続ける書類を目前に深いため息をつく。
書類は山の様にあるが、思うように仕事が捗ってくれない。
ペンを走らせるも思い浮かぶのはあの馬鹿の顔だけだ…
いつも仮面の様に張り付いた嘘の笑みを向けるあの男…六道骸…
気まぐれで、猫の様な骸は自分の気が向いたときにひょっこり現れる。
現れては恭弥を抱き、満足すると帰っていく。自分が良ければそれでいい。
ここ最近骸は応接室に姿も見せず、連絡ひとつよこさない。
以前は毎日のように電話やメールがあり、鬱陶しいと思う程だった。
なのに手のひらを返したかの様にプツリと連絡は途絶えてしまった。
最初はそれで良いと思っていた。こちらの気も考えずに思うがまま。
プライドの高い恭弥はされるがままは性に合っていないし、
屈辱的だと思う程だった。それ程骸の事が嫌いだった。
憎くて 憎くて 憎くて…壊してしまいたい
こんな感情欲しくもない。何事にも乱されたくないのに。
なのにどうして骸は恭弥のココロの中に侵入してくるのか…
ココロを犯される…捕らえられて放れない。
見えることはないけれど、首元には冷え切った鎖が纏わり付いている。
鬱陶しい…こんな鎖咬み契ってやりたい。
考えれば考える程苛々してきて、ペンを握るこぶしからは、
ジワリと血が滲んでいる。それさえ鮮やかと思ってしまう。
自分の血なのに…なんて艶やかなんだろう…
骸と会って恭弥は壊れてしまったのだ。
狂おしい程の愛情、嫉妬、憎悪何もかもが愛おしい。
会いたいなんて思うのは間違っている。開放して欲しい。
もうココロの中から消えて欲しい。何もかも。
「…咬み殺したい…」
何もかもを籠めたその囁きは静かな応接室に木霊した。
馬鹿馬鹿しい…恭弥は再びため息をつき、今度こそとデスクに顔を向ける。
書類に目を通し、書きなれた自分の名前をサインする。単純な作業。
飽き飽きする、毎日毎日同じことをして、群れるやつを咬み殺して…
足りないんだ…壊れる程の刺激が……―――――
「おや、お仕事に熱中している様ですね。」
突然と振ってきたその声に、瞬時に反応してトンファーを握る。
椅子から立ち上がって、駆け寄り、喉元に押し当ててやる。
咬み殺したい…その一心しか今の恭弥にはない。
トンファーを押し当てられているにも関わらず、骸は涼しい顔をしている。
いつも見たく張り付いた笑顔という名のお面を向けてくる。
むかつく…骸の何もかもがむかつく。
「何のよう?忙しいんだけど?」
「そのようですね。ただ顔が見たくなっただけなのですがね。」
「何日も来なくてよく言うよ。帰ってくれる?」
「おや、嬉しいですね。寂しかったんですか?」
「馬鹿なの?咬み殺すよ?」
咬み殺すと言っているのに、骸はクフクフと笑っている。
何がおかしいんだ。本気で言っているのにまるで無視だ。
その余裕さをなくしてやりたい。その仮面引っぺがしてやりたい。
トンファーを握る手にグッと力を込めると不意に骸の姿が消えた。
何処に行ったのかと思う暇もなく、後ろから温かい腕に包み込まれていた。
その温かさが懐かしくて、愛おしくて…身体の力が抜けていく。
「むかつく…君は僕を壊しておいて…君は壊れない。」
「何のことですか?」
「煩いよ…お前なんて壊れてしまえばいいんだ。」
「クフフ、じゃあ壊してくれますか?」
「…マゾなの?」
そう言い、恭弥はデスクに置いてあったコップを手に取り、
机の角で叩き割ってやった。透明の破片がデスクに広がり、
数個の破片が床に落ちてまた散る。なんて脆いんだろう…
恭弥はデスクにある破片の一つを手に取り、骸の頬に宛がった。
すっと手を引いてやると、一筋の線が出来て、そこから血が滲む。
ツゥと垂れるその血を、恭弥はペロっと舌を這わせ舐めとる。
その様子を骸は嬉しそうに眺めている。
「誘っているんですか?」
「煩いよ。」
「クフフ、君からこんな事をされるとは…
暫く会わないというのも良いかもしれませんね。」
「何?態とだった訳?本気で咬み殺されたいの?」
「いえ、とんでもない。」
骸は恭弥が手に握っている破片を取り上げ、床に投げ捨てた。
また脆い逸れは悲鳴を上げて粉々に砕け散った。
そのまま恭弥を抱きかかえ、ソファまで運び優しく降ろしてやった。
顔の両端に手を付き、股の間に足を割って入れる。
狂ってる、こんな事されているのに拒絶もしないなんて…
受け入れてるなんて…
僕のココロは壊れてしまったんだ。骸の手によって…
いつか壊してやる…その仮面…そのココロ…
僕のココロに侵入してきた報いだよ…もう離れられない
君にも首輪をつけてあげる…されるがままなんて…冗談じゃない。
君の事…壊したいくらい愛してるよ。
後書き
あ゛ー!意味が分からない!!勢いって怖い!!何書いてるの!?
ごめんなさい。私の中のムクヒバは狂っているんです。
素材:
包帯林檎