―楽しい実験?―

















放課後の並盛中学校、夜も遅く見回りも終わり、校舎には人影も無い。
その並中の理科室に二人分の人の気配があった。
気配の正体は並中の風紀委員で不良の頂点である雲雀恭弥と、
黒曜中に最近転校してきた男六道骸だった。


唯でさえ放課後で何となく異質な雰囲気をかもし出しているのだが、
骸に到っては何を考えているのか白衣を身に纏っている。
大層似合っているのだが、更に怪しさをかもし出している。


「クフフ、さて、今から理科の実験を始めましょう。」

「何嬉しそうにしてるの。」

「オヤ?嬉しくありませんか?こんな時間に貴方と二人きり。」

「…咬み殺されたいの?」


骸は嬉しそうに明様に変な気体が立ち上る試験管を手にしている。
液体の色は紫色で怪しい事この上ないのだが…
何が入っているかは大体見当が付く。
何せ奴は変態だ…あれを使って何かされるに違いないのだ。


「クフフ、これ上手く調合できたと思うんですが…どうですか?」

「ワオ、それで成功かい?失敗かと思ったよ。」

「本当に可愛くありませんね。」


クフフと楽しげに液体の入った試験管を持って近づいてくる。
何がそんなに楽しいのか雲雀の顔はどちらかと言うと強張っている。


「さぁ、僕と一緒に楽しい実験を始めましょうか。」

「嫌だね、それ以上近づくと咬み殺すよ。」

「クハハ、面白い事を言いますね。そう言っていられるのも今のうちですよ。」

「黙れ。」


言うが早いか雲雀は隠してあった仕込みトンファーを素早く手に構え、
骸へと攻撃を繰り出した。
骸のあの楽しそうに笑う顔目掛けトンファーを振り下ろす。
しかし、それを簡単に食らう骸ではなく、容易く攻撃をかわし、
雲雀の腕を掴み強引に試験管を口元へやり、怪しげな液体を飲ませた。


不意を付かれた雲雀は液体をゴクリと飲み込んでしまった。
味はさほど悪くはないのだが…


「さて、これからどうなるでしょうね。」

「…っ…もう嫌いだ。」

「嘘ばっかり。」


二人の楽しい実験は始まったばかり。並盛中学の理科室では、
まだまだ怪しげな実験が続くのである。





後書き

珍しく6918でほのぼの?きっとこの後続くとしたらエロですよ(笑

素材:TR002.