何!?




何をどうしたらいいの!?




こんなの初めてだし…




あぁ、本当どうしようっ!!!




















コールドパニック




















いつも静かな人造人間のアジト。しかし今日はとても騒がしく、
明日は雨が降るのではないかと思うほど不気味な現象が起こっていた。


「ラストおばはぁぁ〜〜〜〜〜んっ!!大変だっ!!」

「何、騒がしいわねぇ。」

が、が大変なんだっ!!」


をお姫様抱っこし、血相を変えて走りこんでくるエンヴィー。
その焦りようにラストは眉間に皺を寄せ何事かと考え、
暫らくして目の前に息を切らしやって来たエンヴィーの腕の中にあるに目をやった。
走ってきたのはエンヴィーの筈で、抱き上げられているので疲れる筈は無いのだが、
は脂汗を掻き、呼吸が乱れ、肩で息をしている状態だった。


「あら、どうしたの?」

「それがさぁ、返事しないから可笑しいと思ったら熱が出てるんだよっ!!
 人造人間でも風邪ひくの!?どうしたらいいと思うラストおばはんっ!!」

「…人に物を聞く態度ではないわね。」

「あぁ、もう!分かった!!教えて下さいラスト様っ!」

「…あなたにそう言われると気味が悪いわ。」


の事で頭が一杯なエンヴィー。普段ならラストに教えて下さいなんて事は言わない。
一刻も早く苦しそうなを解放してやりたいから下手にでたのだが、
気味が悪いなんて言われれば頭に血が上るというもんだ。


「ラストおばはん早く教えなよ、殺されたいの?」

「あなたに殺されたくないわね、先ずをベッドに寝かせてあげたらどう?
 風邪をひいているのにそんなに騒がしくされたんじゃ、治るものも治らないわ。」

「あっ!そうだよねーっ!今すぐ寝かせてあげるからねっー!」

「…だから静かにしなさいって言うのに…」


教えてもらった事を聞いていたのかいないのか、エンヴィーは又騒がしく走り去っていった。
そんな姿に軽く溜息を付きながらを哀れむラスト、だがその時間も短く、
何分もしないうちにエンヴィーはラストの元へ走って帰ってきた。
本当に珍しくゼェゼェハァハァと呼吸が苦しそうだ。


「今度は何?」

「っ…ベッドに寝かせたらどうしたらいいの?」

「あなた…一体何年生きてきてると思ってるの?」

「さぁ?いいから早く教えなよ。」

「食べやすいお粥でも食べさせてあげたら?汗を掻いていると思うから、
 身体を冷えないようにまめに汗をふき取ってあげる事ね。あと、水分補給も忘れない事。」

「それだけでいいの?」

「えぇ、あと静かにしなさい。何度言ったら分かるの?」

「仕方ないだろっ!があんなに苦しんでいるのに…っ。」

「分かったから、お粥は作って持っていってあげるから部屋で待ってなさい。」

「あぁ。」


返事をすると今度は言われた通りに静かに走っての待つ部屋へ戻っていった。
出来るのならば最初からそうしていればいいのに、本当に明日は雨でも降りそうだ。





+++++





エンヴィーはラストに言われたとおりに汗を掻くの身体をタオルで拭っていた。
額に乗っているタオルを取り、冷たい氷水に浸し、
固く絞ってまた乗せてやると気持ちいいのか、
辛そうなの表情が和らいでいく、そんな様子に安堵の溜息を漏らす。


「エンヴィーごめんな、風邪なんてひいて…」

「何言ってるの?気にしないでいいから寝なよ。」

「ん、エンヴィーは優しいな。」

「は?優しい?何それ?」

「いや、いいよ。そのままで居てくれな?」

「?」


訳が分からず頭の上にハテナを飛ばしまくっているエンヴィー。
その様子が何とも可愛くてはクスっと笑みを漏らす。
するとエンヴィーは何故笑われたのか分からず少ししかめっ面を浮かべた。


「エンヴィーお腹すいた。」

「え?お腹すいたの?ラストおばはんがお粥持ってくるって言ってたけど…
 ッチ何してるんだ。」

「そうなんだ?じゃあもう少ししたら来るかな?」

「いや!遅い!持ってくる。」


そう言い終わるや否や、ベッドをスプリングさせその場を去ろうとしたエンヴィー。
が、それは叶わず伸びてきたの手に腕を取られ前に進む事が出来なかった。
照れているのであろうか、それとも熱の所為であろうか頬が赤い気がする。


「何?」

「此処に…居てよ。」

「っ……////」

「ちょ!?エンヴィー!?」


の一言に顔を真っ赤にしたエンヴィーがそれを隠すかのように、を抱きしめる。
突然の出来事だった為慌てふためくだが、
エンヴィーは一向に解放してくれようとしない。
何せ先程から色々と我慢してきたのだが、さっきの一言で理性が切れてしまったようだ。
まぁ無理もない、熱を持った肌、潤んだ瞳、
何時もとは違う弱りきった声…よく我慢したと思う。
苦しいともがくをベッドに押し倒し、強引に口付けをする。
無理やり唇をこじ開け逃げる舌を追いかけ、絡め取ってやる。クチュと卑猥な音が漏れる。


「ふぁ…ん…ェン…ゃめっ。」

「ちょっと…お楽しみ中悪いんだけど、お粥持ってきたわよ。」

「「!?!?!?」」


何時入ってきたのか其処にはラストの姿があった。
言葉通りお盆の上にお粥らしき物を乗せ、
美味しそうな匂いを漂わせている。
言葉には出しては居ないがとても呆れているのが分かる。
言葉にせずとも十分と言って良い程表情にでているからであるが…


「気付かなかったの?全く油断しすぎね。」

「ラストおばはんっ!」

「ラッ…ラスト、ありがとう。」


いい所を邪魔されたエンヴィーはお冠だが、解放されたは安堵した様子だ。
全く病人相手になんて事をしているのだろうと思うが…
風邪がうつってももう関わらないと心底思ったラストであった。


「お粥は感謝するけど、早く出て行ってくれないかな?」

「分かってるわ、…気をつけなさいね。」

「あぁ。」


返事を聞くと少し和らげに微笑んだラストは静かにドアを閉め、部屋から出て行った。
又も二人っきりになってしまい、嬉しそうなエンヴィーだったが、
ニッコリと笑っているのにも関わらず、黒いを見てビクッと肩を竦ませた。


「エンヴィー食べさせてくれるかな?」

「もっ…勿論。」


ひき笑いながらも、熱いお粥を覚ます為に息を吹きかけているエンヴィー。
冷徹な彼からは想像も付かない、そんな優しいとある一日の出来事。
そんな優しい彼をいつまでも愛していたいと思う。





言い訳

えぇと、この度は相互リンクして頂き、誠に有難う御座いました。感謝一杯なのですv
あ…あう…OTZ優しいエンヴィー夢と言う事でしたが…なんだ?優しいのか???
エンヴィーの優しさって何!?って考え悩んでるうちにギャグに走っていました。
てかエンヴィーがアフォだ…あり得ないですね(ゲフッ
いや…本当申し訳なさいっぱいなのですが、捧げさせて頂きます。
今後も末永くお付き合い頂けると嬉しいです。本当に有難う御座いました。








































〜おまけ〜





後日完全復活しただが、今度はベッドに苦しそうに横たわっているエンヴィーの姿があったとか…
何百年と生きてきた彼だが、風邪をひいたのははじめてだそうだ。


罰当たりな事をした当然の結果。


「あぁ、全く…あの時キスなんかするからこうなるんだ。」

「だっ…だって…あまりにもが可愛かったからさ。」

「寝言は寝てから言ったらどう?」

「うっ…〜苦しいから看病してぇーっ。」


自業自得なこの結果に溜息を漏らし、仕方なく看病をするだった。