今日は入学式です。



ずっと憧れていた並盛中学校に入れます。



すっごく、すっごく楽しみにしてたんですけど…



時計は入学式開始20分前を指しています。



ボク…遅刻寸前です!!



















ボクと先輩と始まりの日

















「うわぁ〜ん!!間に合わない!!どう考えても間に合わないよぉ!!」


ボクは今、並盛中学校へ向かって、全力疾走している最中です。
ずっと憧れていた並盛中学への入学式を前に、興奮して眠れなかったんです。
楽しみにし過ぎて、目が冴えちゃったみたいで…どんな学校生活になるのかな?
とか、どんな先輩が居るのかな?とか、どの部活に入ろうかな?とか…
色々考えているうちに寝ちゃってたみたいで、起きたら時計が…
時計があらぬ時間を指しちゃってたんですよっ!!!ボク泣きそう…
てか、もう泣いてるかも知れない。


何でお母さんはボクを起こしてくれなかったんだろう…
いつもの様にポヤンとしていて、今日が入学式だって事忘れてたのかな?
ありえない…ボク昨日お母さんに「明日入学式だよ!」って何回も言ったのに…
本当にどうしてボクはこんなにドジなのかな…お母さんの所為だ!!
お母さんがポヤンとしてるから、ボクもその血を受け継いじゃったんだ!
うわぁ〜〜〜〜ん!!!


一生懸命走っているうちに、並盛中学が目の前に見えてきた。
良かった…ギリギリだけど間に合ったみたい…って…はっ!!!
ボク、ネクタイを片手に持って走ってきちゃったけど…どうしよ…
ボク…ネクタイ捲けない…撒き方知らないよ…
お母さんに結んでもらう筈だったのに…
うっ…本当ボクってダメな子…一人じゃ何も出来ないよ…


「グス…うぇ…入学式間に合わないよぉ…」

「…ねぇ、何してるの?」

「ほぇ?」


ボクが、新しいパリパリのブレザーで涙を拭いていると、
なんていうのかな…面倒くさそう?呆れた?声が聞こえてきた。
声の方に顔を向けてみると、ボクよりも凄く大きな人が腕を組んで立っていた。
その人はブレザー指定の筈なのに、学ランを着ていて、腕に腕章を付けていた。
腕章に風紀って刺繍してあるから、風紀委員の人なのかな???
良かったぁ!風紀委員の人なら、ボクの事助けてくれるよね?
それにしても…綺麗な人だなぁ…本当に男の人かなぁ??


「ワオ、無視かい?」

「へ?え?あ…無視じゃありません!綺麗だなぁって…」

「…(何…変な子だな)で、何してるの?」

「えっと…入学式なのに寝坊して…」

「?まだ入学式は始まっていないよ。すぐ行けば間に合う。」

「えっとぉ、そうなんですけど…ボク…ネクタイ結べないんです。」

「それでそんな所でネクタイ握り締めて泣いてたの?」

「うっ、はい…」


どうしよ どうしよ…この人凄く呆れてるよ…今「ハァ」って溜息付いたし…
うぐ…早速先輩に嫌われちゃったのかぁ…悲しいなぁ…ボク…う…
あ、それよりネクタイ結ばなきゃ!!この人…結んでくれるかな?
なんか物凄く綺麗し、雰囲気が普通の人と違うから話しかけにくいな…
でも、ネクタイ結ばないと入学式行けないし…うー。


「はへ?」

「結べないんでしょ?貸しなよ。」

「あ、ハイ。お願いしますデス。」


あ、日本語変になっちゃった。だって、ボクが考えてたら、
急にボクのネクタイに手を掛けて、抜き取ろうとしたんだもん。
それに、こんな綺麗な人が急に近づいて来たら吃驚するじゃないか。
うんうん、だから変になったんだよきっと…あれ?
なんで今ボクこんなにドキドキしてるんだろう?うぅん…分かんない。
それにしても、近くで見ても綺麗だし…なんだろう凄く優しいし。
パッと見怖そうな感じだったけど、全然そんな事ないなぁ〜。
えへへ。


「終わったよ。」

「あ、ありがとう御座いました。コレで入学式に行ける!」

「(何でこんなに嬉しそうなの)何で寝坊したの?」

「ボク並盛中学に来るの楽しみにしてたんです!!
 で、いっぱい考え事してたら眠れなくてですね…
 でも気づいたら寝ちゃってて、寝坊したんですよ。」

「そう…気をつけなよ。早く行きな。」

「ハイ!先輩ありがとう御座いました。」

「(先輩って変な感じ)…雲雀恭弥だよ。」

「へ??あ、ハイ!ヒバリ先輩!」


ボクはもう一度ヒバリ先輩に頭を下げて、体育館まで走った。
なんだか今日は素敵な日になりそうな予感だな。
遅刻せずに済みそうだし、何よりヒバリ先輩に会えたし…
フフ、ボク風紀委員に入ってみようかな?そしたらもう一度会えるよね?





+++++





と、ボクとヒバリ先輩の出会いはこんな感じでした。
で、今ボクはHR教室で、委員会を決めています。
入学して物の数時間しか経っていないのに…なんでこんなに早いんだろ?
まだ皆委員会の仕事内容とか分かってないだろうし…うぅん?
それに先生が脅えている気がするけど気のせいかな??


「それでは委員会を決めるが、今日は風紀委員だけだ。
 君達はまだ、入学してきたばかりで、仕事が分からないだろうからな。」


え?風紀委員だけ?何で?それだって、仕事内容分からないと思うけど…
急いでる…のかな?先生の様子なんか変だし…どうしよ…
ヒバリ先輩が居るから風紀委員入りたいけど、仕事内容分からないって…
しかも、周りの皆もなんか脅えてる感じするな…なんで???
風紀委員ってそんなに怖いのかな???ま、いっか。
考えててもダメだし、早く決めないと帰れないだろうし…


「先生、ボク風紀委員なります。」

「え?…あ、まぁ…じゃあに決定だ。皆いいな?」

「「「「はーい。」」」」


えっ?えっ?ボクでいいのかな?なんか皆物凄く嬉しそうな顔だけど…
そんなに風紀委員になるのが嫌だったのかな?はっ!!まさか…
風紀委員はそんなに大変な仕事があるのかな??うぅん…
ま、いっか。ヒバリ先輩と同じ委員…なのかな…いっ…居なかったら…
どうしよ…もしかしたら代理で腕章付けてただけかも…うっ…泣きそ。


「じゃあ、HRが終わったら応接室に行ってくれ。場所は分かるな?」

「えぇっと…ハイ!多分大丈夫です!!」

「よぉし!じゃあHRを終わるぞ!皆立てー。」


先生の号令に教室のザワメキは消えて、挨拶をしてHRが終わった。
挨拶が終わるとそれぞれが新しい鞄を手に教室を出た。
ボクは先生に言われたとおり、今日案内で見た応接室を目指した。





+++++





ボクは学校の長い廊下と階段を下りて、応接室に辿り着いた。
応接室の扉の前には学校案内の時には居なかった…えっと…
これリーゼントで当ってるのかな?なんか学ランの先輩がいっぱい。
うぅ…どうしよ…なんか怖いし…それに……ボクの事睨んでる!?
何で睨まれなくっちゃいけないんだろう…ううっボク…泣いてもいい?
あ゛ーどうしよ、どうしよ!風紀委員の人は応接室に入らなきゃ…
えぇい!!この際気にしてちゃいけないよね?入っちゃえ!!!


「しっ、失礼します!1‐A組のですっ!」

「…(アレ…この子朝校門に居た子?)」

「あ、あ!ヒバリ先輩だ!良かった〜v」

「何?君風紀委員になったの?(というか何でそんなに嬉しそうなんだろう)」

「ハイッ!ボクヒバリ先輩に会いたくって!ダメ…でしたか?」

「(僕に会いたいなんて変な子)別に…煩いと咬み殺すよ?」

「咬み?えぇっと…ボクのろいですけど、頑張りますね!!」


ボクはヒバリ先輩に会えたことが嬉しくって、嬉しくって…
だから笑顔がいっぱいこぼれたんだ。笑顔が崩せないぐらい嬉しいの。
ずっとニコニコ笑ってたからかな?ヒバリ先輩はキョトンとしてる。
朝も思ったことだけど、ヒバリ先輩は本当に綺麗で、思わず見とれちゃう。
本当にその辺にいる女の子達よりも美人だし…はっ!ボク何考えてるの?
うぅっ…なんか恥ずかしいなぁ…ヒバリ先輩ずっとボクの事見てるし…


「ひっ…ヒバリ先輩?」

「ねぇ。」

「ハイ、何ですか?」

「並中が好きかい?」

「??ッハイ!大好きですっ!!」

「そう…、おいで。」


えぇっ!?ヒバリ先輩がボクの事名前で呼んでくれましたっ!
これは途轍もなく嬉しいことです!!それになんか…
ちょいちょいボクの事手招きして…嬉しそうな顔してるし…
なんかさっきより綺麗だな。ボクはテクテクとヒバリ先輩へと歩み寄った。
ヒバリ先輩が座るソファとの…ヒバリ先輩との距離が短くなった。
うはぁ!何だろう?凄くドキドキするよぉ!!ボク変だよっ!!


「目…瞑ってくれる?」

「へっ?あ、ハイ…これで良いですか?」

「そう、そのままじっとしててね。」


返事をしようと思ったけど、ボクは返事をする事なんて出来なかった。
だって…だって だって だって!!!!
ボクの唇に…唇に…なんか柔らかいものが当たってですね…
何かと思って目を開けたらヒバリ先輩がボクに…ボクに…
キ キ キ…キスしてるのですよぉぉぉぉぉっ!?ひぃっ!!
あうっ!!ドキドキする!さっきとは非にならないくらいに!!!
だって心臓口から出てきちゃい…口…キャーっ!!!!!
はぅっ…なんか苦しくなってきちゃった…どうやって息したらいいの?


「はふっ…ヒバリせんぱ…くるし…ふっ…んぅぅっ!?」


ぇぇぇぇぇえええええっっっ!!!!ヒバリ先輩の舌…
あああっ…熱くて硬い塊が…ボクの口の中に!!これなに!?!?
なんかボク本当に変だよっ!!熱いし…それになんか…
うぅっ…涙出てきたよ…恥ずかしいけど…けど…キモチイイ…


「っふ…ぅ…んぁっ…」

「(…可愛い…キスしたことないのかな?)」

「むふっ…ん…ヒバリ…せん…はっぁ…」


あぁあぁ!!どうしよ!!ヒバリ先輩ボクの事解放してくれませんっ!!
苦しくって死んじゃいそうだよっ!ヒバリ先輩の舌が口の中動き回って…
舌を絡められたり、吸われたり、歯列をなぞったり…恥ずかしいよぉ!!
なんかクチュクチュ聞こえてきたし…ひぃっ!!!


何分キスしてたんだろ?本当に死んじゃうんじゃないの?って思ったときに、
ヒバリ先輩は嬉しそうな表情を浮かべて、ボクを解放してくれた。
唇を拭うヒバリ先輩…なんかエッチだ…って!さっきまでボク…
あ…あんなエッチな…うひぃっ!!!!恥ずかしすぎる!!!!!


、大丈夫?」

「ふぇっ…は…恥ずかしかったデス。」

「そう。」


あ、ヒバリ先輩クスクス笑ってる!本当にボク恥ずかしかったのに!!
笑うなんて酷い…でも…なんだろう?物凄く嬉しいし…
嫌だなんて一つも思わなかったし…凄く凄く温かいな…
お湯に包まれてるみたい。


「ねぇ、僕以外の人とこんな事しちゃ駄目だよ?」

「!?!?!?しっ、しませんよぉぉっ!!!」

「いい子だね。」


そう言ってヒバリ先輩はボクの頭をくしゃっと撫でてくれた。
物凄く安心する。今日会ったばかりなのに不思議だね??
ボクが猫なら多分喉をゴロゴロと鳴らせて頬擦りしてると思う。
気持ちいい…これがボクと先輩の始まりの日でした。





後書き

うだうだじゃねぇかよっ!!!あぁ、もうごめんなさいっ!!!
不完全燃焼ですっ!!雲雀攻めは難しいですっ;;私は雲雀受けな子なんで;;
又しても微エロだし…

仔猫が見た夢@刹那夢月 07/04/28